学校法人電波学園様のご依頼をいただきまして、2023年8月17日(木)30名の教職員の皆様とともにSDGs研修を実施しました。工業系から文化教養系まで幅広い分野にわたり学校教育を担う総合学園で、傘下には大学1校、短期大学1校、高等学校1校、専門学校8校、外国語学校1校があり、在校生は約9,000名。Student firstで、面倒見の良い学校だという評判です。社会から喜ばれ、ありがとうと言われる人づくりをめざしていらっしゃいます。「まずは教職員の意識改革から」ということで、電波学園オリジナルプログラムを実施しました。
事前のヒアリングで、各学校ではすでにSDGs関連の活動に取り組んでいらっしゃるとのことでした。コピー用紙の裏面利用、古紙分別や、学内献血活動の呼びかけ、地域の高齢者への学校開放、外国人留学生への職業実践訓練や就職支援、地元農家との連携や廃棄みかんの循環利用の研究など、それぞれの専門を生かした取り組みをすでに数多く実施されています。そこで今回は「学園全体」として今後どう取り組んでいくのか、未来の展望を考えるきっかけ作りの研修を組みました。
まずは2030SDGsカードゲームを体験!
人生ゲームに似た2030SDGsカードゲームを体験していただき、世界はつながっているということ、ひとり一人の日々の営みが世界に影響を与えているということを実感していただくところからスタートしました。冒頭の自己紹介からすでに教職員の皆様同士がとっても仲良しだということがわかり、前半はトントントン!とすすみました。が・・・
前半終了後(ここでは2026年の想定)なんと経済は17!社会は7でしたが、なんと環境はゼロ。この深刻な事態を経験した後は、一致団結し、協力していただいたおかげで環境は5になり、社会は13となりました。
どうしようか・・・と相談中
カードゲームの後「風が吹けば桶屋が儲かる」から世界は本当につながっているということ、日本で多く消費されているパーム油とスマトラ島の絶滅危惧種オラウータンのつながり、日々の消費行動とSDGsの捉え方など、振り返りを通してたくさんのことに気づかれたようでした。
その後、個人の振り返りから意見交流をし、最終的に「学園としての取り組みをどう進めていくか」、考えるきっかけを共有して、終了しました。
アンケート自由記述より抜粋
教育機関としてこれからの若者に伝えていくことが必要だと思った/ひとつひとつの行動がどのように世界とつながっているのかを体験的に感じるコトができた/現状の環境を作ったのは親世代。我々の責任は大きい/次世代のためにひとり一人が少しずつでもできることをやっていくのが責任を果たすことだと感じた/SDGsは環境だけではなく社会や経済とのバランスが大切だと気づいた/小さな情報共有が大きな危機を救うきっかけになることがわかった/まずは自分から変えていきたい。様々なことに興味を持つことの大切さを知った/リアルな世界でももっと世界の状況を意識して生活していきたい/ゴミの分別、募金、節電、節水など言われたからやるのではなく、自ら考え動くことが大切/ ひとり一人の行いが集まることによって、目標達成に向けて可能になることも、逆に不可能な状況になることも可視化できた/情報の見える化、人とのつながりが大切/など、たくさんのことに気づかれたようでした。教職員の皆様、積極的にご参加くださりありがとうございました!