3月 26日(火) 午後2時より名古屋芸術大学アートスクエア 2階 研修室におきまして、SDGsワークショップを開催いたしました。あいにくの雨降りでしたが、近隣にお住まいの方から遠方の方まで22名の皆様にお集まりいただくことができました。2024年3月から2030年3月までの未来6年間を参加者全員で体験。大枠で「SDGsの本質ってこういうことなのね」という根本的なポイントを理解していただけたようです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
前半からバランスが取れた世界が出現!慌てたファシリテーター!
写真は前半戦終了時です。すでに全ゲームが終わった時のような「世界の状況メーター」になりました。経済9、環境なんと13、社会も11! こんな経験は初めての事務局とファシリテーター。何かの間違いでは?と、思ったのですが、現実でした。どうやら、多くのチームが「自分たちのゴール」より「世界の状況メーター」を見て動いていたようです。自分たちのゴールを達成していたチームは1つだけでした。
バランスの取れた前半の世界がどうなるのか?
再度ゴールカードを読み、自分たちのゴールが何かを再度読んでしっかり再確認し、後半を開始しました。タイムとマネーの等価を考えて交渉するチーム、プロジェクトをお金で購入しようとするチームなど、前半より動きが活発化し、コミュニケーションを取っていなかったチーム同士が交渉したり、他のチームのカードをのぞいたりして良い感じの「おせっかい」が自然発生。終了時には経済9→15、環境13→11、社会は11のまま、という結果に。ゴールに達成したチーム数は1から7になりました。
世界の状況から日々の生活者としての視点
後半は、インドネシア・ボルネオ島のパーム油や絶滅が危惧されるオラウータンの話から、環境破壊、贈収賄、児童労働、無教育、テロ、人身売買など、経済と環境、社会が具体的にどうつながっているか、世界を俯瞰してみるお話をしました。生産者ー流通ー消費者の中での個人の役割を再認識し、バランスの取れた世界の中で個人が担う役割を考えました。「世界はつながっている。そしてひとり一人が起点」というメッセージでワークショップを終えました。
たくさんの気づきがありました!
・SDGsというと環境問題と捉えがちだが経済・環境・社会をバランス良く発展させていくことが大切。環境だけよくしてもダメ。全ての要素はつながっているのだから。(高校生)
・つながっていなさそうなこと同士が実はつながっていることにびっくりしました。ゲームを通して2030年まではあっという間だという感覚を大事にしたいです。(高校生)
・知らない人にも声をかけたり、交渉したり、コミュニケーションを取ることが大事だと思いました。様々な側面で各国が支え合うことが今後の世界で必要になると考えました。(大学生)
・もっとはじめから、コミュニケーションを取って交換したり交渉したりすればよかった。人見知りをなくして自分から声をかけていこうと思います。(中学生)
・みんなと平等に接する。3R(リデュース、リユース、リサイクル)を守る。(小学生)
・人を大切にする心を持つ。2030年までは意外と短く、できるだけ速く多くの人がSDGsについて真剣に考えることが大切だということを考えました。(小学生)
・今日集まった人達のような地球だったら未来は安心
・世界の状況をよくするために自分のゴールを後回しにして動いた人達の優しさと心の美しさに感動しました。
・早々にゴールに達成した段階で満足してそれ以降何も行動しなかった。達成できなかったチームが4つもあったのに、自分の手持ちのカードを寄附するという発想が生まれなかった。それにハッと気がついた。
・周囲の人に助けを求める、声を上げることが大切だと感じました。
・社会や世界に良いと思われることと同時に自分にとっての幸せを考える必要もある。さまざまな価値観を持った人が同時にそれぞれの居場所や出番があること、お互いの幸せに向かって協力することが大事。
・難しく考えすぎていたがゲームを通して体験することで気軽に学ぶことができました。何事も1人ではなく皆と考え共有し、助け合うことが大切だと感じました。
・助けてほしいと声を出す勇気を持つこと。そうすることで足りないものを相互に補い合えることがわかった。
・発想の転換やバランス感覚とグローバルな視点が必要だとわかった。
など 体験することでしか感じられない多様な感想や洞察が得られました。シェアリング、学び合い、によって得られることがたくさんありました。