小学5年生がSDGｓを体験的に学びました！

2023年1月23日～25日、名古屋市内の小学5年生の3クラスでSDGｓの出前授業を実施しました。各クラス約30名の元気な子どもたちが、ゲームでさまざまな仕事をしながら実際の世界の動きを体験し、SDGｓの本質を理解するワークショップです。世間に出回っている「人生ゲーム」のゴールはひとつ、「大金持ちになること」ですが、このSDGｓゲームでは、その他に悠々自適に生きたい、人と人のつながりのために人生をかけたい、環境保全に人生をかけたい、などの目標設定があります。また、自分の人生のゴールだけでなく、経済、環境、社会分野でバランスの取れた世界になることを同時にめざします。

世界の状況をみながら、自分の人生のゴールもめざす！

今回3クラスとも素晴らしいと感じたのは、前半から自分の人生のゴールより世界の状況をしっかりと見ながら行動する子どもたちが多かったことです。前半の活動中、環境がゼロになってしまうこともありましたが、時間内にリカバリー。後半に入ると、子ども同士助け合いながらみんなが声を出し始め、最後にはほとんどのチームが人生のゴールを達成しました。　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
授業後の振り返りでは「世界の中には自分が普段当たり前にできていることもできない人がいるということがわかった」「ご飯を食べられない人や学校へ行けない人がいるなんて知らなかった」「子どもが働かされたり、戦争に連れて行かれたりなんていうこと、知らなかった」「食べ残しをしない」「募金をしたい」「助け合いって必要」「子どもでもできることがある」「習い事など歩けるときは車を使わない」「自分から発信することがとても大切」など、それぞれが考えたポジティブなコメントが多数寄せられました。

世界の状況は、どのクラスも経済の伸びが顕著で、環境や社会との差に驚きを隠せない様子でした。「経済が回ってお金がたくさんあったら、こんなふうに環境や社会のことを考えてお金を使えるといいね」と、環境や社会に回せる具体的なアイデアも共有しました。「そっか～～！」と納得した子どもたちのやさしい笑顔が印象的でした。