2022年2月26日（土）19：30－21：00　参加者：大人11人
リクエスト企画オンライン上映会「HAFUハーフ」を開催。両親のどちらかが外国国籍を持つハーフにスポットを当てたドキュメンタリー映画でした。

49人に１人が外国国籍の親を持ち、国際結婚も増え、単一民族国家ではなくなっている日本。日本で暮らしている、もしくは、日本のルーツを探すために日本に移住した6人のハーフたちからたくさんの示唆を得られる映画です。

日本とガーナの架け橋になろうと懸命に生きるデービッド。母親の住むガーナに幼稚園を作り、中学校も作ろうと日本で支援活動を展開しています。彼の底抜けに明るい笑顔はどこから来るのでしょう。「日本は急ぐとみんながついてこないから、少しずつね」という彼は日本を的確に捉えています。日本と韓国のハーフとして悩みながら生きているみやこさん。自分のルーツを隠して生きることに行き詰まり、自分らしく堂々としていられる居場所を見つけ、そのままの自分を愛してくれる人と結婚。自分が小さいときにあったらよかったと思う環境を、Mixed rootsの子どもたちに提供しています。

登場する人たちは、見た目が少し違ったり、日本語が少し不得意というだけで、学校や社会から疎外される苦悩を抱えていました。２人のハーフ女性監督が手掛けた内容は、多様なバックグランドを持つ人が増えている現代において、問題視されていなかった問題を浮き彫りにしています。

上映後の交流会では「居場所って誰にとっても本当に必要だし大切」「コミュニティって大事」「私たちの目の前にある「偏見」「思い込み」「ステレオタイプ」という膜を取り除いて、一人の人間として何の先入観ももたずに対峙することが大事」「この映画は教育現場にいる大人たちに絶対に観てほしい映画！」など、今までの自分の考え方とは全く違った気づきがあったという意見がたくさんでました。
最後にハーフの参加者から「ハーフは大変な思いをしながら生きている、という認識をしてしまうとそれが逆偏見につながる。一人の人間として自然に接すればいいのでは？」というヒントをいただきました。