今回は世界の3つの地域にある美しい島の過酷な現実のドキュメンタリー作品でした。
まるで海外旅行でその島の生活や文化を、その島民と疑似体験しているかのような感覚になりました。

押しつけがましいメッセージは何一つありません。
あるのは人々のつむぐ言葉と伝統的に受け継がれてきている歌や踊り、そして生き方そのものの風景です。

ツバルでは美しい海にかこまれたゆっくり流れる生活のリズムの中で。
ベネチアでは高潮対策をしながら世界遺産の都市に根付いたカーニバルやゴンドラの風景の中で。
シシマレフでは厳冬の地で、狩猟や漁業に根づいた食文化を守りながら。

どの島でも共通していたのは
親から子へと受け継いできた先祖代々の土地と文化。
そこに突きつけられる過酷な現実。
徐々に海に沈んでいく様子を目の当たりにしました。

「人間の営みの原点を見せてもらった気がする」
「水没という恐ろしい現実は、怖いほど静かに進んでいっていることを知った」
「どんな環境下でも共同体、人と人とが助け合って生きていくことは必須なのだと感じた」
「もっともっと多くの人にこういうメッセージが届けられるといいのに」
「現実から目をそむけてはならない」など、さまざまな意見がだされました。

第5回の「ハーフ」をぜひ観たいという声が挙げられましたので
なんとかリクエストにお応えできるようにしていきたいと考えています。
乞うご期待！