2020年1月27日に披露会を開催し、同館英語版ホームページを一般公開しました。長瀬北名古屋市長、吉田教育長をはじめ各関連課の行政職員の皆様、博物館の30年の情報を惜しみなくご提供いただいた市橋館長、伊藤学芸員、共感して協働してくださった名古屋商科大学のゴイ教授(シンガポール出身)、留学生のモニカ・チンさん(アメリカ出身)、ペルラ・ロドリゲスさん(メキシコ出身)にご列席いただき、完成を共に喜びました。
「昭和日常博物館」は愛知県北名古屋市にあるユニークな博物館です。ともすればガラクタや用済み扱いされてしまう、日常生活の中に存在していた「モノ」にスポットを当て、新たな息吹を吹きこみ、居場所としたのがこの博物館です。
第2次世界大戦後の昭和は、テレビ、冷蔵庫、洗濯機 などの電化製品が家庭に普及し、日常生活のレベルで今世紀最大の変化が起った時代といえますが、品質の高い日本製品は海外でも人気を誇り、大量生産され輸出されていました。ですから展示物は昭和世代の日本人だけなく外国からの訪問者にとっても「懐かしさ」を共感できるツールでもあるのです。
また、モノの展示だけにとどまらず「地域回想法」という福祉施策にも生かされていて、「懐かしい」という記憶を刺激することで、高齢者の健康保持および介護予防にも大きな役割を担っています。
この施設を国内にとどまらず、広く世界の皆さまに見ていただきたい。知っていただきたい。
素晴らしい施設でありながら、残念なことに日本語でのホームページしかない。
同館の市橋芳則館長と当団体平松代表の思いが一緒になった時でした。
2019年12月「北名古屋市市民協働推進事業補助金」に公募し、4月に正式に採択が決まり、このたび市役所、昭和日常博物館、名古屋商科大学、レイテック合同会社の皆様の多大なご協力のおかげで完成させることができました。
コロナ感染拡大の収束が見えない時期に、海外だけでなく国内移動さえ制限される中で、インターネットという時空を超えられる唯一のツールを駆使し、国境や世代を超えてみんなで考えながら作り上げたホームページです。
このサイトを訪れてくださる皆様と共に、懐かしさあふれる居場所、交流ツールとして使いながら一緒に育てていただけたらこんなにうれしいことはありません。
この機会にぜひ世界のお友達、お知り合いに拡散、共有していただけましたら幸いです。